うわ、超美少年。
そこにはゆきくんとはまた違った可愛い系男子が眠っていた。
「君は……"ここ"ちゃん?」
えっ。
カレ以外の人が私をそう呼ぶのを知って驚くと共にカレが私の名前を知っていることにも驚いた。
「そうですけど、貴方…は?」
「うーん、誰だろう。」
誰だろうって、えっ?
?マークが頭の中に埋め尽くされる。
沈黙が訪れ、川のせせらぎや鳥の鳴き声だけが良く聞こえる。
「ねえ、良かったら僕と付き合ってよ。」
「…いやです。」
「違う、そういう意味じゃなくって少しお散歩しないって、こと。」
「ああ、はい、まあそれなら…」
そう私が言うと、嬉しそうにニッコリと微笑んで。
「じゃあ、行こっか。」
なんともナチュラルに手を繋がれて。