「このペンダント…」



私の大切なハートのペンダントをゆきくんが無理矢理掴む。



「まだこんなん持ってんのかよ。さっさと捨てろ。」

「そんな事、出来ないよ。」


「あ゛?」



一気に声が低くなるゆきくんに負けじと私は勇気を振り絞る。



「だってゆきくんがくれた大切な宝物だから。」



その言葉にゆきくんの真っ黒な瞳の奥が揺れる。



「ッ、ざけんな。」