目をそぉーっと開ける。


目の前にゆきくんが居るんじゃ無いかって、期待していた自分が居た。



頬に何かの感触がする。


手で触れると、雫があった。



私、泣いてたのかな?


何か引っ掛かる様な気がしたけど、気にせずに拭った。



「あれっ?」



枕の横に置いてあるモノ。

それは



「絆創膏…?」



ハートの形をした絆創膏。

もしかして、カレが?


いや、そんな筈ある訳が無い。



自問自答してたどり着いた答えは



「竹下先生が置いてくれたんだよ…うん。」



かなり無理矢理こじつけた曖昧なモノだった。