「ふぅ。」
溜め息を吐き出しながら少し硬めのベッドにダイブする。
カーテンで周りをシャットアウトする。
そんな私だけの世界で頭の中を巡るのは
『ゆきくん。』
だった。
私の知らない、冷たい表情
私の知らない、冷たい声。
ゆきくんの事を一番知っているのは自分だと思っていたけれど案外そうでも無さそう。
「もう、止めよ。」
考えるのも、頭が痛い。
今だけは、少し休ませて―……
精神的に疲れが溜まっていたせいか、すんなりとその後は眠りに入った。
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