「あははっ、とにかく少し休んで行きなよ。」
確かに教室に行ける様な晴れた気分では無いので先生の言う通りにする事にした。
「今から会議に出ないといけないから少し留守にしとくよ、それじゃあゆっくり休んでね。」
「先生―…」
背中を向け様とした先生に声を掛ける。
良くしてくれた先生に、どうしてもお礼が伝えたくて
「有り難うございます。」
「次からは竹下先生、ね。」
「ふふっ、はいっ!」
久しぶりにちゃんと笑えた気がした。
そんな、私を見て竹下先生が
「アイツが大切にしたい理由分かるなあ。」
そう言ってたなんて、気付く事は無かった。