時空を動かしたのは、ゆきくんと一緒に居た女の子だった。



「この子、ゆきくんの知り合い?」


「…知らねえ。」



そんな筈、無いよね?


もはや、私は消したい記憶の一部なのかな。


はは、流石に悲しいな。



私は流れそうになる涙を堪える為に唇を噛んで悲しみを紛らわせた。



「何言ってんのよぉっ、見るからにゆきくんのタイプじゃないじゃなあいっ!」

「も~っ、明菜ストレートに言い過ぎ~っ!!」



更にグッと、唇を噛みしめた。



「だってぇ、ね、ゆきくん実際そうでしょう?」



ゆきくんは、ジっと見つめながら言った。




「あぁ、俺が一番苦手なタイプだな。」



って…