「はい」





グラースは同意して、地図を指さす。




「部屋には書籍とまだそれほど古くない用紙はあふれていますが、これはずば抜けて古いものでした。おそらくブルー様がお部屋で過ごしているときに見つけたものと思います。ブルー様がどちらにいるかはわかりませんが、そちらにいるのではないかと考えるのが妥当と思います。何故地図を置いたままいなくなったかは、わかりませんが」



「…そうね」









ローズは地図をにらむ。








ひらすらにらむ。









そして。







「ライ伯父様にきいてくるわ」







前をにらんだ。