悪意に満ちた目が、ローズに降りてくる。


そして、悪意が刃を向く。






「汚らわしい“人殺し”のくせに」














ローズは静かに目を向けた。


数秒見つめ合った後、ガーネットはふんと鼻を鳴らして立ち去って行った。




その姿がすっかり見えなくなってから、ローズは唇を噛みしめた。


耐える姿を見せるわけにはいかないからだ。相手の思うつぼだ。


ローズは足を動かし、ブルーにきいた客室の部屋へと足を向ける。
苦しみを紛らわすように、足早に。