「なんですか?」 「え?…あ、話がある」 さっき、心の中で鮎川を読んだはずが声に出てたよう。 話があるなんて言ってしまったけど、ちゃんと話せるか。 まずは謝らなきゃな。 「みんなは先に練習してろ」 『は~い』 部員たちはちょっとだるそうに部室を後にした。 「…」 「さっきはすまなかった」 「え!?」 なんで驚いてやがる。