~優視点~
「ヤッベ!?もうこんな時間だ」
今日も俺は入院している姉のお見舞いに向
かう。
部活を終えて病院への道のりを急ぐ。
「(あー、やっとついた)」
学校を出て数分後、汗だくになりながらも
病院にたどり着いた。
汗だくのまま病院に入るのも気が引けたの
でふと、目についた桜の木の陰で休むこと
にする。
「…あ」
休もうとした桜の木の近くまでいくと
先約がいたようで白い布が木の上からたれ
ている。
「(寝てる…のかな?)」
昔から一度気になったものは知りたい性な
俺は、悪いとは思ったが桜の木に登りだし
た。
白い布の正体はワンピースだったようで
木の上では女の子が眠っていた。
膝の上に読みかけの本があることから
おそらく読んでる途中で寝てしまったこと
が予想される。
色素の薄い髪に白い肌、閉じられた瞳はど
んな色で何を映すのだろう。
柄にもなくそんなことを思ってしまった自
分自身に少し引いた。
しかし、それほどまでに彼女は俺の心を惹
き付けたんだ。
そろそろ汗も引いてきたし
名残おしいが木の上の彼女を起こしたら可
哀想なのでその場を後にする。
「よっと!」
運動神経はいいほうなので木の上から飛び
降りるのは造作もないほどだった。
………………が、
いきなり強い風が吹き俺の髪を揺らす。
ふと、先程の桜の木を見上げると…
「!?」
ピンクの桜の花びらと共に白い何かが降っ
てくる。
俺は咄嗟に手を伸ばした。
「(っと、届け!!)」
俺の瞬発力のおかげで無事それを抱き留め
ることに成功した。
…が、飛び込むかたちになったため抱き留
めた後に地面にダイブするはめになった。
「ヤッベ!?もうこんな時間だ」
今日も俺は入院している姉のお見舞いに向
かう。
部活を終えて病院への道のりを急ぐ。
「(あー、やっとついた)」
学校を出て数分後、汗だくになりながらも
病院にたどり着いた。
汗だくのまま病院に入るのも気が引けたの
でふと、目についた桜の木の陰で休むこと
にする。
「…あ」
休もうとした桜の木の近くまでいくと
先約がいたようで白い布が木の上からたれ
ている。
「(寝てる…のかな?)」
昔から一度気になったものは知りたい性な
俺は、悪いとは思ったが桜の木に登りだし
た。
白い布の正体はワンピースだったようで
木の上では女の子が眠っていた。
膝の上に読みかけの本があることから
おそらく読んでる途中で寝てしまったこと
が予想される。
色素の薄い髪に白い肌、閉じられた瞳はど
んな色で何を映すのだろう。
柄にもなくそんなことを思ってしまった自
分自身に少し引いた。
しかし、それほどまでに彼女は俺の心を惹
き付けたんだ。
そろそろ汗も引いてきたし
名残おしいが木の上の彼女を起こしたら可
哀想なのでその場を後にする。
「よっと!」
運動神経はいいほうなので木の上から飛び
降りるのは造作もないほどだった。
………………が、
いきなり強い風が吹き俺の髪を揺らす。
ふと、先程の桜の木を見上げると…
「!?」
ピンクの桜の花びらと共に白い何かが降っ
てくる。
俺は咄嗟に手を伸ばした。
「(っと、届け!!)」
俺の瞬発力のおかげで無事それを抱き留め
ることに成功した。
…が、飛び込むかたちになったため抱き留
めた後に地面にダイブするはめになった。