拓也くんは昔から優しい。
お母さんが死んだときも私が
悲しまないようにいつも笑わせ
てくれた。
……本当は遊園地行きたかったよね。
バスに乗ってるときすごく楽しそうだった
もんね。
私……本当に……
私なんかが拓也くんの事
…好きになって良いのかな…?


「…っ!おい、美桜どうしたんだよ!?
どっか痛いのかよ!?」

「…うっ……ごめんね。…
何でも…ない。」

「…俺さ、美桜に泣いてほしくない。」

「…えっ?」