「失礼します。」

白い白衣を来たお医者さんが
入ってきた。

「……嘉藤秀人さんは今の
私達医師でもてのほどこしようが
ない状態になっています。
………御愁傷様です…。」

「…うぅ…あなた……あなた!」

「お父さん…起きてよ!…起きてよ!」

御愁傷様?その時の私にはその
言葉の意味が分からなくてただ
部屋の片隅でぽつんと一人立っていた。

「……美桜…。」

お母さんが私に気づいて近づいてくる。
ふらついた足で。

「美桜……お父さん………
死んじゃった……。」

死んだ……?

私のお父さんが…?
本当に?
……もう私はお父さんと
……会えないの…?

「お母さん…嘘でしょ…?」

「うぅ…ごめ…んね…ごめんね
美桜……。」