「うっせーなぁ・・・」


ヒデキは耳を塞ぎながら言う。



「うるさいって・・・心配してんじゃん!どうしたの!?」


マキは本当に心配そうに聞く。



それでもヒデキは黙ってて口を開こうとしない。


「ねぇ、ヒデキ、どうしたの?」



あたしは思い切ってヒデキに聞いてみた。



「あーも…うっせぇ…彼女に振られたんだよ。」



・・・・・・え・・・・・・?



「なんで?!あんなに仲良かったのに!」


マキはヒデキの彼女を知っているみたい。


てゆうか、ヒデキ、彼女いたんだ。



なぜか、胸が痛い。ヒデキが好き。んなわけないのに…。



なんで痛いの?


「しょーがねぇじゃん、会ったらいきなり「別れよ」って
言われたんだから。」



ヒデキはまたちょっと落ち込んだ様子で言う。