それから、廉斗も毎日のように、慎二の家に顔を出すようになった。


夜は、みんなでお酒を飲んだり、お菓子を食べたりして騒いでいた。


廉斗は、話してみると、結構ノリがよくて楽しいし、優しい。

女々しいやつだって思ってたけど、意外と男らしいところもあるんだ。


廉斗と顔を会わせる度に、だんだんと廉斗を好きになっていた。


けれど、臆病な私は中々告白できずにいた。


このまま、この四人でつるめなくなるのが嫌で、それが怖くて気持ちを伝えられなかった。


琴弥は、何となく察しているみたいだけど、琴弥にも相談できなかった。


いつか来るのだろうか。


眩しい廉斗の笑顔が、私じゃない他の女の子に向けられる日が。


そんなの絶対に嫌。


廉斗が仲間に加わって1ヶ月。

私は、日に日に募る、廉斗への想いを押さえられなくなっていた。