そう、あの日変な夢を見たせいでちっとも寝た気がしなかった俺は、そのまま二度寝をしようと再びベットに潜り込んだ。

しかし･･･

眠ったはずの俺が辿り着いたのは、またあの白い部屋で。


｢…またあんた？なんでここに来るの？｣
あの瞳が訝しげに、俺を見上げてくる。

｢…いや、それは俺が聞きたいよ。｣
俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。



それからというもの、眠るたびに俺はあの白い部屋の夢を見るようになったのだ。

それも今日で3日目。
もぅ3日目にもなると「驚く」とか「怖い」というより、むしろ「不思議」であって。

立ち寄った本屋で思わず『自分の心がわかる。夢占い辞典』なんて、らしくない本を手に取ったりしてしまったわけだ。

彼女にも色々と質問を試みたが、どの問いにもわからないの一点張りで、解決の糸口は見つかりそうにない。