ゲームの用意を始める真央の横に座る。


「真央。」

「何?」

「付き合う?」

「どこに?」

「お約束だな…彼女になれって言ってんだけど…。」

「嫌。」


「…………。」

断られた……この俺が!?

「なんで嫌?」


「面倒くさい…光輝君みたいにイケメンと付き合ったら…」


なんだよそれ…。
つーか面倒くさいって……。


不機嫌になった俺に顔をしかめる。


「どうしたの?私なんか彼女にしなくても、可愛い子たくさんいるじゃない。」


呆れたように言う真央。


「真央がいい…。」

「友達でいい。」


こっちを見ないで答える真央をソファに押し倒した。


「な!─何するの!」

顔を真っ赤にして暴れている。


「俺の事嫌いなのかよ…。」

「……本気?」

真剣に見つめる俺に戸惑い、目をさ迷わせる。

「本気。」

「友達じゃ駄目なの?」


目を潤ませ、俺を見る。

やばい…この態勢でその目はキツイ。


ぐっと自分の理性に力を入れて、真央を見つめかえす。


「恋人がいい。」