慌てる光輝を気にもせずゲームを続ける。


「もう夏休み終わりだな…。」


「そうだね…こうして遊ぶのも終わりだね。」


力無く呟かれた言葉。

「なんで?学校始まっても遊べばいいじゃん。」


不機嫌に言う光輝をちらっと見て、ため息をついた。

「無理。」


意味わかんね…。

「学校で話し掛けないでね。」


「…なんで?」

真央の腕を掴んでこっちに引き寄せる。


「イケメンと仲良くすると目立つし…女子が恐いから…」

視線をそらし俺から離れようと掴まれた腕を引く。


「そんなの関係ねーだろっ」


思わずきつく言ったら、真央が肩を竦めた。

納得できない…俺から離れるなんて…。

険しい顔で真央を見つめる。

真央は無理やり腕を抜くと鞄を持って立ち上がった。