真央は顔を赤くして焦っている。


「─真央? 俺は彼氏?」

「へ? 何? 突然…。」


首を傾げる真央。
急に思い出したのか赤い顔が更に赤くなった。


「もしかして…いたの!?」

「『彼氏の所』」


ニヤッと笑う。

くくっ…耳まで赤くなってる。


真央は『好き』『愛してる』を言わない。

その真央が『彼氏の所』って言うのは貴重なのだ。


「嬉しい…」

真央の頭を引き寄せキスをした。