その後も、様々な新しい『我々』が現れた。

しかしもう私は『彼ら』に引き継ぎをするという考えを持たなかった。

ただ、己に任された命令を最後まで忠実にこなそうと。

そう考えることにした。

息子は、私をこまめにメンテナンスへと送ってくれた。

時間が流れるたび、私の体は何度も修理を行われる。

古くなったパーツは、別のパーツへと入れ替わり、初期のパーツはほとんど残らなかった。

けれど、私は『私』であった。

それだけは、ただずっと、代わらなかった。