応用性をもう少し持たないと、と、自らに言い聞かせつつ、マスターにお茶を用意しようと台所へ移動する。

庭に戻ると、マスターは落ちてくる落ち葉を見上げて佇んでいた。


「寒くないですか、そろそろ気温が下がってくる時間帯ですが」


「いいや大丈夫……ん、ありがとう」


お茶を渡すと、彼はゆっくりとそれをすすった。

君も飲むかいと勧められたが、丁重にお断りする。

基本的に飲料などは必要ない。

一応そちらからもエネルギーを取り入れることは可能であるが、摂取しなくてもさして問題はないのだ。

ただ、彼らと食事を共にする時は、彼らが望むので、私も食べているが。