気がついてしまった。

どうすれば最もよいのかを。

消してしまえばいい。

私には、それができてしまう。

……所詮私は、機械だった。

自嘲のような感情が浮かぶ。

あぁ、消してしまうことができるのだ。

全て。


「……ああ」


すがるべき藁を見つけた瞬間、私は叫ぶのを止めていた。






眠っていたプログラムを起動させる。

私をあるべき姿へと返す、そのプログラムを。