だけど、それは仕方がないことだ。

彼も言っていた。

納得もできる。

理解、できる。



けれど私は、悲しかった。



彼が老いていく様をただ眺めることしかできない自分が。

悲しいと、悲しいと、ひたすらにそう思うのだ。

何故悲しいと感じているのか。

この悲しみは何故涌いてくるのか。

何を理由として。