けれど。

今現在、彼は『寂しい』のではないか。

誰かとの別れと比較して、その『寂しい』は耐えられるものなのだろうか。

分からない。

いつだか、そんな話を彼にしたことがある。

その時、ただ彼は笑って、


「何言ってるんだ、君がいるじゃないか」


そう答えた。