「淳平くん。
そこあたしの席だよ。」


そう。あたしの席に

先に座っていたのは淳平くん。



「おー。麻美ちゃん。
また直哉と前後の席かよー。
もう、運命じゃね?」


淳平くんの言葉通り

あたしの前はナオだった。



「出席番号順なんだから
あたりまえだろ。
佐久間と佐倉の間に入る
苗字のやつ今までに
会ったことあるかよ?」


と、淳平くんに

冷静に突っ込むナオ。



「はいはい。
相変わらず直哉くんは
クールなんだから。」


淳平くんはわざとらしく

“直哉くん“

呼びをしながらも 

席を空けてくれた。