二度寝しようと考えた。

だけど二度寝して

もし起きれなかったら?

きっと結愛に会えない。

まだ起きてない記憶を

引きずり出してきて

リビングに向かった。

きっとこの時間帯じゃ

妹の葵はまだ起きてないだろう。

えーっと?

今日の授業ってなんだっけ…

今日は7月7日土曜日。

今日はヤケに珍しく

空は晴れている。

いつもなら七夕の日は晴れない…

いつも土曜日なら学校にいかなくていい。

だけどこの間の中間テストで

欠点とった人は別話。

それで結愛と俺は今日

学校に駆り出されたわけだ。

ガチャと扉を開けると

母親と葵がいた。

父さんは出張中で

今日はまだ帰ってきていない

「おはよう」

というと母親が返してくれた。

葵は俺のところに駆け寄ってくる。

いつものことだから

当たり前だと思った。

ずっと続くんだと思ってた。

俺の考えが

覆されるなんて思わなかった。