「結愛?」

「なに?健汰」

「いまって夏だよな…」

「じゃないと異常だよ」

「なんで?」

「冬とかってこんな暑くないでしょ」

「あっ、そっか(笑)」

「健汰バカみたい(笑)」

「どーせ、バカだよ」

結愛が呆れた顔して笑ってる。

こんな綺麗な星空の下で。

俺のとなりで。

「結愛夜景好きだよな?」

「うん、好きだよ」

「月曜日、午前2時

ここで待ち合わせしようか。」

「へっ?」

「天体観測しよう?」

「本当にっ!?」

「誰がこんなんで嘘つくんだよ」

「だよね(笑)」

午前1時彼女を送り届けた。

俺のことを心配してくれて

涙声だった結愛も

帰る際には笑ってくれてた。

俺は安心した。

結愛が笑っててくれるなら。

ただそれだけでよかった。

そして…俺は最悪だ。

これから結愛に嘘をついて

生き続ける。