ふたりで原っぱに寝転がった。

結愛の手を握りしめて

結愛は俺の手を握りしめて。

「健汰?」

「ん?」

「幸せだね」

「ホントだな。」

「このまま時間止まればいいのにね」

「時間過ぎるのは早いからな。」

「健汰明日空いてる?」

「明日は悠哉に会いに行くんだ…」

「そっか…」

「結愛、明後日は空いてる?」

「うん」

「デートしよっか」

「ほんとっ!?」

「ほんと」

「じゃあ私待ってるね」

「おう」

この日の空は

二度と忘れられない景色になった。

今までもこんな景色があったはずなのに

病気になったからなのか

今日の景色は脳裏から離れなかった。

この日眺めた星空は

瞼を閉じても思い出せるよ