「あえるけど、だけど、

こんな時間に出てきたらおばちゃんも

葵ちゃんも心配するよ…」

「大丈夫ちゃんと言っていくから。」

「約束だよ?」

「うん!!待っててな…」

「じゃあ、あとでね」

「おう。」

健汰は電話を切った。

大袈裟かもしれないけど

結愛の温もりが遠くなった。

病気だって

もうそんなに多くの寿命が残ってないんだ

ってわかってから

なおさら結愛の温もりは遠く感じられた。

健汰はリビングに向かった。

扉を開けると健汰は

「母さんごめん。いまから結愛に会って

ちゃんと話してくる」

「変える前には連絡いれるのよ?」

コクリと健汰は頷いて

家をあとにした。

モノクロカーテンで包まれた地球の一部。

ペダルを旋回させて結愛のもとへ急いだ。

健汰の心内環境の事実

ホットしていた。

いま余命の事が結愛にばれたら

余命半年結愛と一緒にいれる時間の

計画が台無しになってしまう…

それにこんな事バレたら結愛は

きっとまた泣きじゃくるに違いない。

星は健汰の頭上で煌めく。

暗いからなのか

星はいまにでも健汰のてに届きそうで

星は降ってくるようで