部屋に鞄を乱暴に置いた。

本棚から何も書いてないノートを引っ張ってきた。

題名

残り時間と結愛へ…

健汰は必死に考えた。

結愛の好きな食べ物

結愛の好きないろ

結愛の好きな場所

結愛のいきたい場所

結愛との思いでの場所

“余命半年”

そう、聞いた瞬間

もう生きられないんだ

ネガティブに考えてた。

でも大切な場所で考えたとき

ネガティブなままだと

結愛に気づかれる

結愛に隠し通すことができない

結愛に幸せな人生を残してあげたい

そう考えるようになった。

夜ご飯食べてバタバタして

午後10時

健汰は結愛の名前を照らして発信した。

「もしもし…」

「もしもし!!健汰っ!?」

「うん…心配させてごめんな。」

「本当に心配したんだから

こんな時間までどこに行ってたのよ」

結愛が初めて健汰に怒った。

健汰は少し動揺してた。

「友達と話してた…ごめん」

「心配したんだから

だって健汰電話にもでないし」

「結愛いまから会える?」