日に日に増していく暴力。

彼の親は……いない。

みんな仕事だった。

彼の部屋に入るや否や、ビリビリに

服を剥がされ露になる私の肌を

愛おしそうに…じゃなく、

苦しめたさげにニヤリと微笑み

無理矢理抱かれる。

『……っ!』

いつまで経っても慣れない

この行為を、どう受け止めれば良いのか

ただ涙を流さない様に耐えるしか

他なかった。

感じる、なんて…恋なんて愛なんて

これっぽっちもない行為。

………終われば全てが楽になる。

意識が飛んでいく。

と同時に部屋のドアが閉まる。

あぁ、また。

また今日もこの部屋から

逃れることは出来なかったんだ。