「・・・俺だって、女と付き合うのなんか、お前が初めてなんだから。」

「女の子は違うんだってばぁ・・。」

「・・そう、だよな。俺は、いくらでも待ってやるから。大丈夫だ。」

「ほんと・・・?」

「・・おう。でも、一生離さないからな。」

翔人は、あたしの身体を

後ろから、ぎゅっと抱きしめてきた。

もう、さっきみたいな面影はなくて

いつもの翔人だった。

「・・何力入れんてんだ?ったく・・・。」

「ほわっ・・。ちょっ・・・。」

「・・ほれ。力抜けたか?」

あたしの身体は宙に浮いて

ゆらゆら。

翔人・・・あたしなんか持ち上げて

重くないのかな?

「お、重く・・ない?」

「・・お前が重いわけねーだろ。こんな細っせぇのに。」

「そ、そんなことないもん。」

ふつーだよ。別に。

細くなんかないもん。