あれは、いきなりのことだった。
2011年4月下旬‥高校3年の時。
部屋で携帯をいじっていると友達の朱里から
電話が来た。
「もしもし‥?」
「もしもーし!玲奈?今、部活終わったんだけど
今日、うち泊まり行くじゃん?うちと玲奈と葵で
今からカラオケ行かない?」
「んー、いいよ」
「んじゃ今から学校出るからカラオケで待ち合わせね♪」
葵‥1年の時に何回か話した子だ。
家からカラオケまでは結構近い。
歩いて10分ちょいくらい。
待ち合わせのカラオケに着き、周りを見渡したけど
朱里と葵の姿はまだない。
10分か15分くらい経ってからバイクの音がした。
朱里と葵だ。
二人はバイクを停め葵が朱里より先にヘルメットを
取った。
それを見てなんか顔が赤くなった気がした。
一目惚れに近い感じ‥?
その時から私は葵が気になりだした。
「あ‥ねぇアド教えて?」
葵が携帯を取り出し私に近付いた。
「え‥?あ、はい‥っ!」
「高橋が受信するねー」
高橋は葵の名字。
アド交換して私たちは室内に入った。