争い事は嫌いだ………。




せっかく友達になれたのに…



私さえ諦めて応援してあげられたら………


きっと優奈は楽しい片想いが出来るかな?



どうして同じ人を好きになっちゃったのかな…



私さえ諦めたら………



友達と好きな人とどちらが大切か揺れていた。






「梨央が諦めるよ…。」


私は友情をとった。





ううん




とったつもりだっただけ…






優奈はびっくりした顔で


『え?なんで?好きなんちゃうん?』


「うんー…確かに好きだけど…優奈との関係壊したくない。」


だってせっかく高校で出来た新しい友達…。




優奈は少し怒ったような…でも少し嬉しそうな…


とても複雑な心境がこちらにも伝わってきた。


「梨央応援するから!」


強がってそう言って優奈に満面の笑顔を向けた。


すると


優奈も満面の笑顔を返してくれた。


『ありがと−!!!』


優奈は嬉しそうに笑った…



これで…


いいんだよね?




いつか諦められるよね?




作り笑いをするのに必死だった。