『彼女とか居るんかな?』
「さぁ−…どうだろうね?」
渡部君を見ながらそうつぶやいた。
休み時間になっては彼を探してずっと見ていた。
あ…ストーカーとかじゃないよ?
違うよ全然大丈夫!
…イスに座っている彼も様になっていてとてもかっこよかった。
はぁ−…もぅホントにカッコイイ。
話してみたいなぁ…。
メアドも聞きたい…。
「梨央メアド聞いてこよかな…」
何も考えないで口にした。
『え?それはまだ早いやろ!あかんって(笑)』
優奈は焦り気味で私を止めた。
でもその日の私はなんだか違っていて
いつもとは違ってとても大胆だった。
「いや…でも知りたいし。」
『え…ちょっと待って(笑)』
優奈は必死に止めようとするが構わない。
彼は机で何か必死に書いている。
いつもどこか行っちゃうから…
今はかなりのチャンス…。
今しかないよね!!!
「梨央聞いてくる!」
そう言って渡部君の元へ足を進めた。