−お昼休み−
『梨央はさ−この学校でイケメンって思う人居た?』
「ん−…」
困りながら辺りを見渡した。
そりゃ何人かは居るけど……
と思いながらご飯を口に頬張って黙っていると
優奈は実咲に話を振った。
『実咲は?』
『実咲は居ない(笑) 興味ない!』
ホントに興味なさげに言う実咲。
「実咲男の子に興味ない感じ?」
『そぅかもー…』
『珍しいなぁ…んで梨央は?』
優奈はまた私に話を振った。
「んー…(笑)」
なんだか言いたくなくて言葉を濁した。
すると突然
『優奈はあの人カッコイイと思う!』
と目を輝かせて言い出した。
視線の先を見てみると。
後ろの席に2人の男の子が居た。
あ……
入学式の時見た人。
と…まぁまぁなイケメンさん。
どっちもカッコイイ。
「…どっち?」
『あの身長高い方!』