イタイ…イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!

やっぱりまただ。

父親は自分の気分が悪いとすぐオレにあたる。

小さな頃から教育のためだと言われてきたから、 こんなこと普通だと思っていた。

それがおかしいことだと知ったのは、小学校五年生の時だった。
仲の良い祐太郎との会話でふとあいつが口にしたものだった。
「最近さ、DVってやつ多いらしいよな。」

DVの意味さえ知らなかったオレは聞いた。
「なんだそれ。」
「子供とか、身内に理由もなく暴力振るうやつだよ、犯罪で捕まるんだぞ。」唖然とした