「課長、先程の資料が出来たのでチェックお願いします」



ドスンと資料の山が綺麗に整理されたデスクに鎮座した


ピリピリとした空気に室内が包まれる、周りの同僚たちは不安そうにこっちを伺ながらもキーボードを叩く


「……………」


「課長、チェックお・ね・が・い・します」


はぁーとため息をつきながらけだるげにペラペラと資料がめくられる


「…やり直せ」



「……はい?」


キーボードを叩いる音が止んだ


今確実に三度は室温が低下しただろう



「お前の耳は飾りか?やり直せ、と言ったんだ。それとも言葉が解らないのか…馬鹿だから」