小学生までは同じ学校に通っていたのだが、中学生になった時、奏多が他校に受験してそれ以来会ったことなどなかった。


砂月が2人の会話についていけず首を傾げていると、芭琉和がそれに気付いて砂月に話しだした。


「こちら、ハルの幼なじみの桐生奏多。前は家が隣同士だったんだけど、奏多が中学受験する時に引っ越しちゃったから今久しぶりに会ったの」


砂月は芭琉和から奏多の話を少し聞いていたので、奏多のことは結構知っていた。