逃げる砂月と追う芭琉和。


いつも穏やかな芭琉和もこの時ばかりは怒っていた。


「砂月!なんで逃げるのよ!!」


「ついてこないで」


砂月の冷たい言葉にもめげない芭琉和。


毎放課砂月の教室を覗いたが、移動授業でいなかったり、砂月が教室にいなかったりでなかなか会えなかった。


帰りのHRが終わるのを見計らって、芭琉和が砂月を待ち伏せするしかなかった。