芭琉和は砂月の唯一の友達だった。


だからこそ、芭琉和が奏多を好いてしまうことに怖くなったのだ。


なるべく無駄な争いは避けて、決して多くを望まないように生きてきたのに…。


そう考えると涙が零れそうになった。