奏多は砂月の言葉を信じたのか、安心したような表情をみせた。 送信もしていないし、メールの内容を消したわけでもない。 そのままの状態で放置しているのだ。 「俺さ、なんか仮メールを書くくせがあるんだよね。特に暇なときとかは、必ずって言っていいくらい。本当に知らないうちになんだけどね」