「ボーッとすんな!」


「ご、ごめん」


そんなに怒んなくてもいいじゃん!


でも…私をかばいながら戦ってる。


このままじゃ…舜太が……。


でも今の私には何も出来ない。


それが歯がゆくて悔しい。


「おい!何してんだ!」


考えてんだよ。


早く…早くしないとっ。


何かここから脱出するための方法を考えないと!


「っ!?うっ…」


え?


私の後ろから聞こえたうめき声。



それはさっきまで私を睨んで遠ざけ、そして守ってくれた人の…声。