俺は着てすぐに、こっちに向かって来た男達を蹴りとばした。


力を入れすぎたのか、男は後ろに吹っ飛んだ。


「さっすが、総長!」


「当たり前」


叫ぶ双龍の下っ端にそう答える。


口の端を上げ、周りを見渡す。


くっ、圭たち口開いてんぞ。


そんなに驚いたのかよ。


っと、水無月みぃっけ。


手をポケットに入れ、ゆっくりと水無月の元へ向かう。


うわっ…。


あいつのあの顔、見んのいやだな…。


でも、見ないと戦えないし。


負けんのだけは嫌だ。