「さっすがだね~」


口笛を吹きながら言う俊。


お前、のんきすぎるだろ。


てか、前を見ろ。


敵が来てんぞ。


もし敵にヤられたら、説教+本気の蹴り一発だな。


「それより、あれ貸しな」


俺は近くで戦っている悠に言う。


悠はそんな俺にため息をつく。


「はいよ」


どこに持っていたのか、悠は大きめの袋を私に向かって投げた。


それを受け取り、中から特攻服を取り出し、バサっと音を立てながら羽織る。