「うらあぁぁぁぁぁ!」


ゆっくり圭たちのところに向かう私に向かってくるのは、おバカな敵さん。


だからさ、何で大声出すわけ?


出しても出さなくても、弱ければ結局は同じ。


「っ…真冬!!」


向かってくる男に気づいた圭が叫ぶ。


私の事より、前に集中してよね〜。


ま、無理だろうけど。


今はまだ私は天龍の姫だもんね。


気になるよね。


でもね、そんな心配は無用だよ?


だって私は…弱いわけじゃないから。


「遅いんだよ」


私はよけながら、髪をポニーテールにする。


ん、今日はいい感じに結べた!


そして私は夜桜モードに入った。




もうここに…天龍の姫である〝私〟はいない。