「あ!真冬!」


舜太が見ている方を見ると、真冬は大樹といた。


楽しそうに笑う2人だけど、いつもの違う気がするのは俺だけか?


じーっと2人を見ていると、ある事に気づいた。


真冬…ケガしてる?


昨日まではなかった腕の傷。


見た感じは打ち傷って感じだが…。


普通なら気にならないことでも、モデルということを思い出せば気になるものだ。


「おっ、こっちに来るぞ」


舜太がどこかワクワクしながら言う。


「相変わらず仲いいね〜。それよりどうかした?」


「この頃、倉庫にこないから…」


しゅんと悲しむ舜太に、真冬を眉を下げて悲しげな顔をした。


「ちょっと忙しくて」


忙しいって…そのケガと関係あるのか?


「…そのケガはどうした?」


俺が言うと、真冬はビクッと体を揺らした。