「真冬、ついたよ」


「…うん、行こう」


何が起こっていたとしても、真実だけを受け止めよう。


そう決意し、震える手で、倉庫のドアを開ける。


見た感じ攻められてはない。


そのこと、ホッと息を吐く。


でも攻められていないならなんで?


分っかんないな~。


「ぉ兄…ちゃん?」


「おぉ!来たか!」


「も~!何~!?」


「残りの6日間、俺がお前を強くする」


え?


「特訓だ」


こうして、陸による真冬の特訓が始まった。