「遅く…なって…ごめ…ん…」


「そんな事はいい!和斗!救急箱!」


傷だらけなのに……。


何謝ってんだよ……。


俺は全然気にしていないのに!


心配はしてたけど。


「はい!」


俺は救急箱を受けとり、手当てを始めた。


「いったい何があった?」


普通に歩いてたら怪我なんてしねぇ。


ってことは、何かあったということだろ?


俺は真冬を手当てしながら、返事を待った。