すると先輩があたしの方をみて
「海ちゃんは、俺のこと完璧に忘れたみたいだし
許してあげるかわりに
今から俺に新校舎案内してよ」
といきなりあたしの手を引っ張る
あたしも
『別に案内するまでもないですよ』
と笑顔で軽くかわし、先輩から離れる
今、私達の通う高校は去年あたしが入学した年に新校舎になり、共学になる予定が生徒数の関係で共学は今年に持ち越された
そうつまり今日から共学だ
そんなあたしに先輩は
「そう?
じゃあ海ちゃんは今からみんなとちゃんと入学式でるんだ?」
と廊下を差し、意地悪な笑顔で言ってきた
『・・・・確かに』
先輩に校内案内するもめんどくさいが、入学式にでるくらいなら先輩とふけた方が楽だ、と一瞬で判断し
『案内します♪』
と笑顔で先輩の隣りに行く
そんなあたしに
「ずるッッ、海絶対入学式でるのダルいだけっしょ?」
と鋭い突っ込みの桃
すると真世が
「桃いいべ、うちらは海が狙う前にクラスのイケメンに目つけて落としとこ♪それに桃には拓真いるべ」
と笑う真世に
「それ、賛成♪しかもクラスに拓真いるんだ」
と上機嫌の桃は、真世と2人で教室へ向かった