いつの間にかHRが終わり、今は放課後。

「由依~!」

そう言って麻菜が走ってきた。
「ね、ね、帰りどっか寄ろうよ~!」
「いーよ!」

そして立とうとしたら、後ろにグイッと引っ張られた。
私の後ろでこんなことするのは…

「……。」
「……。」

やっぱり長井由羽。

なんだよ。って言う目で見てやる。

「アドレス」
「は?」
「アドレス教えろ。」
「は?」

何言ってんのコイツ?

「だから、アドレス教えろ。」

そう言って携帯をだしてきた。